Google

煙は、木や油脂のような有機物を、酸素過剰または逆に酸素不足の状態で不完全燃焼させたときに灰色や黒色の煙が出ることが多いが、そのような状況で燃焼させた時に煙に含まれる成分の大半は炭素、すなわちススである。ただのススならば生体へ及ぼす影響は軽微だが、燃焼物に含まれる窒素や硫黄、銅や亜鉛と言った金属も含まれた煙の場合、場合によっては非常に毒性の強い煙が出ることもある。
なお、木材や紙のようなセルロースか、純度の高い炭化水素を燃焼させた時も白い煙が出ることがあるが、白い煙の成分は、燃焼物に含まれる水素が燃焼時に空気中の酸素と結びつくことで発生する水滴であるため、自然界に害はない。このような水分がほとんどの煙の場合、気温や湿度によって煙が多く発生する場合もあれば、逆に全く発生しない場合もある。

Yahoo! JAPAN

工場の煙突から煙が出ている場合もあるが、これも大体は上記のとおりである。何かを「燃やす」わけではない原子力発電所からも煙が出ていることがあるが、煙突のように見えるのは放熱塔で、出ている煙は湯気である。
日本ではディーゼル自動車から出る黒い煙が問題視され、時の都知事が、ペットボトル入りのディーゼルエンジンから出た煤煙をメディアの前で見せるパフォーマンスを行い、ディーゼル自動車規制の呼びかけを行ったこともある。しかしこの都知事のパフォーマンスを見た研究者や技術者の間では、「目に見える」煤煙を減らすことは出来ても、硫黄酸化物や窒素酸化物、一酸化炭素のような「目に見えない」有害物質が一般人から見過ごされることを危惧する向きもある。煤煙がなくなったから排ガスが綺麗になったとは言えない。 (ウィキぺディアから参照しています)